おはぎ と ぼたもち

ぼたもちは、牡丹の季節、春のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く牡丹に見立てたものなのです。一方、おはぎは、萩の季節、秋のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く萩にに見立てたものなのです。


お彼岸は日本独自の文化

春のぼたもちはこしあんで、秋のおはぎは粒あんだったのです。しかし、今では保存技術の発達や品種改良により、春でも皮のまま使うことができる小豆が登場してしまい、この理由は意味がなくなってしまったのです。

このように、一年中こしあんだろうと粒あんだろうといただけるようになってしまった今の時代には、どっちがどっちと言ってもあまり意味がないのかもしれません。

しかし、ぼたもちとおはぎの歴史を思い、春のお彼岸にはこしあんのぼたもちを、秋のお彼岸には粒あんのおはぎをいただきながら、季節の風情を感じたいものですね。

お彼岸

お彼岸の期間は

3月の「春分の日」と9月の「秋分の日」の前後3日間を合わせた7日間です。それぞれの初日を「彼岸入り」、終日を「彼岸明け」、春分の日・秋分の日を「中日(なかび・ちゅうにち)」といいます。

お彼岸の期間は一般的には中日の前後にお墓まいりに行きます。

お彼岸の期間の7日間は、中日がご先祖さまに感謝する日、その前後6日間は、人が生きていく上で良いことと悪いことをきちんと判断し正しい行いができるようになるための

6つの行い(1.分け与える、2.規律(きりつ)を守る、3.怒(いか)りをすてる、4.努力する、5.心を安定させる、6.智慧(ちえ)をあらわす)を1日に1つずつ行う大切な期間です。

ご先祖さまへの感謝の気持ちをもって
普段の生活の中で、正しい行いをするように心がけてみましょう。

「暑さも寒さも彼岸まで」と言われるように・・・

春の彼岸は農作業が始まる時期で、秋の彼岸は収穫の時期にあたります。よって、春には収穫をもたらす山の神などを迎えるためぼたもちを、秋には収穫を感謝しておはぎを作ったとも言われています。

お彼岸・・・

仏教では、ご先祖さまのいる世界<極楽(ごくらく)>を「彼岸(ひがん)」、いま私たちが生きているこの世界を「此岸(しがん)」といい、「彼岸」は、西に位置し、「此岸」は、東に位置するとされています。3月の春分の日と9月の秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので彼岸と此岸がもっとも通じやすい日、この時期に先祖供養をするようになりました。

お墓参りはいつ行ってもご先祖様からパワーをいただける
あなた自身のパワースポットです。
この機会に近況報告に行きましょう。

お墓はパワースポット